【内窓防音の決定版】AGC「まどまどplus」と大信工業「プラスト」を徹底比較 その1

先日、お客様から「AGC まどまどPlus と大信工業 プラストの防音性能について詳しく知りたい。」とのお問い合わせがありました。

お客様には、弊社の熟練のスタッフが個別にご対応させて頂きました。残念ながらサービス対応エリア外のお客様でしたのでお伺いすることは出来ませんでしたが、メールと電話にてご対応させて頂きました。対応に非常に満足して頂けた様でスタッフも非常に喜んでおりました。お問い合わせありがとうございました!

 

さて、今回のお問い合わせの件もそうでしたが、断熱・結露対策目的で内窓を取り付けるのではなく、防音目的で内窓を取り付けるお客様も非常に多いです。特に防音性能が高いAGCのまどまどシリーズ、大信工業のプラストを好んで選ばれる傾向があります。

ですので、今回は内窓で防音対策をされるお客様向けに「まどまど Plus」と「プラスト」を3記事に渡って徹底的に比較していきたいと思います!

 

 

AGC「まどまどPlus」について

まどまどPlusは、高性能内窓まどまどシリーズの防音性・断熱性がさらに向上したハイグレードモデルです。

他の内窓が搭載する事の出来ない「マイミュート」などの世界最高レベルの高性能ガラスを搭載することが出来ます。

 

 

防音内窓の最高峰「まどまど plus」マイミュート仕様

「まどまどplus」マイミュート仕様は、ほぼ間違いなく最高レベルの防音性能をもった内窓です。

JISには実際に存在はしませんが、遮音等級 T-5相当の防音性能があるとメーカー側が公表しています。

単純に「防音性能の高い内窓」をお客様にご提案するなら「まどまど plus」マイミュート仕様になりますが、私たちが実際この組み合わせをご提案することはまずありません。その理由をご説明します。

 

 

窓枠の有効幅が90mm以上でない場合は大工造作が必要

非常に高性能なガラスを搭載する以上、それなりの窓枠の有効幅が必要です。

通常の一般住宅ですと窓枠の有効幅は70mmあればいい方で、内窓の有効幅以下の数値の場合「ふかし枠」というオプション部品を取り付けて窓枠の幅を広げることが一般的です。しかし、まどまどPlusにはそのようなオプションはなく、もし有効幅が90mm以下の場合は木造作にて対応する必要があります。

つまり、大工さんまたはリフォーム会社が「まどまどPlus」の取り付けが可能な窓枠を木造作で作った上で「まどまどPlus」を取り付ける必要があるということになります。木造作が必要な分費用も掛かりますし工事も大掛かりになってしまいます。

 

 

まどまどPlusの防音性能を活かせる建物躯体で無いと効果が薄い

カタログの数値は試験センターで計測されたデータであり、実際のご家庭に取り付けた場合に同じ数値、防音効果になるとは限りません。

一般的に住宅の中で音の出入りが一番多い場所はなのですが、床・壁などといった箇所からも音が出入りします。

建物の基礎、床、建材に至るまで防音仕様の建物であれば同程度の防音効果を発揮すると思いますが、一般的な住宅ではまずそのような事はありませんので「まどまどPlus」の持つ防音性能を最大限発揮することが出来ません。つまり、「まどまど Plus」は一般住宅にとってはオーバースペックということになります。

 

 

重量と金額について

「まどまど Plus」のマイミュートのガラスは、8mm5mmのガラスで構成されています。住宅で一番使用されている3mmガラスの約4枚分、掃き出し窓などの少し大きな窓で一般的に使われている5mmのガラスと比べても2枚分以上のガラス重量となります。非常に重いため、開け閉めに苦労したり床が軋むといったトラブルが起きやすく、もし取り付け可能な環境だとしてもあまりおすすめしづらい商品です。

 

よく、「まどまどPlus」のトラブルとして、「内窓が重くて開閉の際に苦労する」「開閉するたびに床が軋んで音がする」といったご相談を頂きます。このようなトラブルは一般的には施工する前に分かる事ですので、弊社の場合は無料現地調査の際にその事をお客様にご説明します。

ですので、弊社が施工したお客様からこのようなトラブルを頂くことは殆どありませんが、他社さんが住宅に合わない・お客様のライフスタイルに合わない内窓を施工してしまうとこのようなトラブルが発生してしまう場合があります。(弊社ではトラブルが起こるであろう場合にはその事を事前に説明しますが、それでも高性能なガラスを搭載したいというお客様もいらっしゃいます…。)

 

また、価格に関してもその性能に相応しい非常に高価な金額になっております。先ほどご説明しましたが、一般住宅にとってはオーバースペックなのでその金額分の効果が得られるとは限りません。

 

 

まとめ

記事の内容を見る限り「まどまど Plusは、あまり良くないのかな?」と思われたかもしれませんが、そういう訳ではありません。

「まどまど Plus」は、間違いなくトップレベルの防音性能ですので、施工条件をクリア出来て、我慢できない騒音に悩んでおられるお客様には非常におすすめの商品となっております。

 

ただ、性能が良い内窓が、お客様にとって一番良い内窓という分けではありません。

お客様ひとりひとりのライフスタイルと住宅に合わせた内窓を取り付ける事が非常に重要です。ですので、内窓.comでは無料現地調査の際にお客様がご選択された内窓以外にもお客様に合った内窓をご提案させて頂く場合がございます。

「内窓を取り付けたいけど、どの内窓を取り付けて良いか分からない」というお客様は、お気軽にお問い合わせください。弊社の熟練のスタッフがお客様のライフスタイルやご自宅についてお聞きし、必要であれば無料現地調査を行いお客様に合った最適な内窓をご提案いたします。